第1章:選手を変えるのは指導者の「問い」と「基準」― Bライセンスで学んだコーチング論 ―

🏁 導入|問いでチームは変わる

サッカーは、ただゴールを奪うためのスポーツではありません。
選手たちが自分で考え、行動し、仲間と協力する力を育む場です。

Bライセンスの講習会で最も衝撃を受けたのは、指導者の一言でプレーが変わる瞬間でした。
チューターデモでの発言、振り返りの問いかけ。
そのわずかなやり取りで、個人のプレーだけでなく、グループやチーム全体の動き、雰囲気まで変化するのです。

戦術や技術よりも、問いかけと基準こそが、選手を育てる力になる。


⚽️ コーチングの本質|まず選手の意図を聞く

トレーニングで大切なのは、まず選手の意図を知ることです。

指導者が先に「正解」を与えるのではなく、

  • 「なぜそのプレーを選んだのか?」
  • 「どう見えていたのか?」

と問いかけることで、選手自身の判断プロセスが見えてきます。

そして意図を認めながら、チームとしての基準を共有します。

「今の場面何を考えてた?こっちの方は観えてた?」

そういう判断もあるね。でもこうすることでもっとよくなるかも

こうした声かけが、選手の納得感と次の挑戦意欲を引き出すのです。


🧭 基準を示すことの力

基準を明確に提示すると、選手は迷わず判断できるようになります。

曖昧な指導では、選手は「どのプレーが良いのか?」で迷ってしまいます。
しかし例えば

  • 「この場面では相手より先に触る」
  • 「ビルドアップでは確実に前進できる選択を優先する」

という基準があれば、枠の中で自由に判断でき、発想力も伸びます。

さらに、基準に沿ったプレーを褒めることで、プレーの再現性と自信が生まれます。

「今の判断いいね!これが“先に触る”ってことだよ」

このサイクルが、選手の成長を加速させるのです。


🔍 全体像から現象を切り取るプランニング

講習会で学んだもう一つの大切なことは、全体像の理解です。

トピック単体だけを切り取って練習するのではなく、
「チーム全体のプレーモデルの中で、トピックをどこに置くか」を意識します。

たとえば「クロス守備」だけで考えるのではなく、

「前線からの守備 →中盤の守備→ クロスの守備⇆ ゴール前の守備」

という流れの中で、どの現象を切り取りトレーニングするかを設計する。
この考え方が、トピックと実践を繋げるプランニングの核です。


💬 実践での変化|一言でチームは動く

指導実践で、自分の一言が選手のプレーを変える瞬間を体感しました。

基準を示すことで選手たちがしなくてはいけないことが明確になります。

基準を示し、プレーをし、プレー中に示した基準のプレーをした場合にジャッジし褒める。

このプロセスで選手のプレー、躍動感がかわります。
これがコーチングの本質です。


🧠 まとめ|問いと基準がプレーを育てる

  • 選手の意図を聞く
  • チームとしての基準を共有する
  • 良いプレーは明確に褒める
  • 全体像を意識して現象を切り取る

この4つを意識するだけで、選手の思考もプレーも確実に変わります。
戦術や技術ではなく、問いかけと基準こそが選手を育てる力なのです。


🔗 次章予告

次章では、6つのトピック(ビルドアップ~クロス守備)を整理し、
プレーモデルとどう繋げてトレーニングに落とし込むかを紹介します。

「基準」「狙い」「トレーニングデザイン」を具体例とともに解説予定。

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